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大切な時を刻んだ時計だからこそ…

 
先日初めてお越しになれたお客様から、数十年前にご主人様から贈られた18金製の文字盤がすっぽりと無くなってガラス部分だけになってしまったった腕時計を見せられて、はっと気がついた時には肝心の中身のムーブメントがなぜか抜け落ちていて、大切な思い出の品だったのに・・・・とガックリきてしまったとのお話を伺いました
最初は時計屋さんをはじめ他のお店へ二度相談に持ち込まれたそうなのですが、ベルト部分を再びつけることができないから・・・という理由で修理の相談を断られてしまったらしく、どうしてもこのままにしておくことが嫌で、あきらめ切れずに再度修理の相談先を探し求めて今度は当店にお越しになられました
ひと目見て確かにベルト部分を着け直すことはそう簡単な作業ではない事は充分に予測できましたが、そもそも最初には溶接することによって時計自体が完成されているはずですので作業的には不可能ではなく、条件によっては何かしらの復元はできるのでは・・・と考えてお客様のご相談にまずは応じさせていただきましたが、当初行く先々で断られたベルト部分の加工がどうしてお宅は出来ると言えるのかと・・・半信半疑のご様子でした


ご覧のように幸いにも『ITALY 750』 と刻印された大変ベルト部分の編み込みがエレガントで素敵なデザインでしたので、なるべくそのままベルト部分を生かして中央の本体部分になにか手を加えることによっての修復リフォームを第一に検討させていただきました
手首の太さに対してベルト部分の長さは決まっているため、本体部分の直径を腕時計のときよりは少し緩めにしておかないとブレスレットとして装着するには不都合なので、本体の直径を少し大きくしたドラム形パーツをまずは製作し、表面側には上質のメレダイヤモンドが渦を巻くようなラインで石留めされたパーツを溶接し、肌に触れる内側裏蓋には遊び心でお客様のインシャルの形に抜いたホワイトゴールドの板パーツを溶接し、重さが気にならない範囲で使用される途中で凹んだりしないようなどっしりとした地金重量の箱型本体部分を手作り加工いたしました

当初のご予算からはちょっぴりオーバーをしてしまったのですが、腕時計を作り直したという単純なレベルのリフォームから、当初からダイヤモンドブレスレットだったというようなレベルぐらいには完成度高く修復できたのではと自負しております

今回のリフォームのご相談に対しましては、なによりも大切なご主人さまとの思い出を沢山刻まれた腕時計が、平成24年の今年からは素敵なK18ダイヤモンドブレスレットとして生まれ変わり、お母様に喜んでお着けいただくことで、数十年後の将来にはご一緒に初回から同席されお話に加わっていただいた、すでに嫁がれた娘さんに今度はご両親様の大切な思い出の品として譲られていくことを願ってお納めさせていただくことを思い描いてお手伝いさせていただきました・・・

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